苦行の釈迦

京都国立博物館で、出逢った、ガンダーラから運ばれた苦行像。その凄まじさに圧倒されてしまいました。聞けば、本物のようなレプリカが製作できると言うので、注文してしまいました。

何度も修正を重ねました。大きさは1.2倍です。出来上がり、露地に置いたところ、お参りの方が、裸で寒そう寒そうと言われるので、祠を造りました。屋根は、法隆寺の玉虫厨子をモデルにし、石柱は、法隆寺回廊柱エンタシス様です。池は心字池のイメージです。

苦行像はお釈迦さまお悟りの瞬間と言われます。苦行は外敵との闘いではなく、内面煩悩との対峙と言われます。凄まじまでのお姿。心を浄める厳しさを、拝む度に心に刻みます。本物とは程遠い出来栄えになりましたが。