この時期でしょうか?
木の幹に聴診器を当てると、木が水を吸い上げる流れの音が聞こえると言います。
昨日までまだらな新葉が一斉に開きます。
ふっと山を見ると山の木々も新緑満ちています。
あの木もこの木も何処かで、そろそろかなと相談しているのでしょうか?
もう5年も経ったかな、先に逝った友が、毎晩のように来て、何時間も何時間も一緒にこの木を見上げていたことか。
何みていたのだろう。
新緑の葉一枚が、人だとすれば、葉は半年ほど幹に着いて、その後落ち葉となる。
葉は落ちていっても終わりではない。
幹の中に命は続いている。
先に逝った友も、その命は今もこの見上げた幹の中に宿るのでは。