日本語には慈悲の言葉があふれている 掲示板2024年12月

今月の掲示板。

自由律の俳人で行脚と酒の山頭火の楽しげな一句。

お月さまが

お地蔵さまにお寒くなりました

山頭火

いい会話ですね。

はて、 お地蔵さまはなんと返したでしょう。

お月さま、本当にお寒くなりましたね。

空はもっとお寒いでしようから、

お風邪でも召しませんように。

それとも、冬は寒いのは当たり前、

と顔も見ないで返事をするか。

何気ない言葉一つの中にも、

全人格が表れると言われます。

 

六根清浄、六根清浄。

目耳鼻舌身意の六根清浄ですね。

日本語には慈悲の言葉があふれています。

悪言ではなく慈言を選び取りましょう。

慈言が、知らず人格を清めていくのでは。

秋、境内も美しく。

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諏訪 普現

昭和24年10月1日 小田原にて生まれる。6才から武生の庵寺で育つ。昭和53年28才福井市霊泉寺住職。翌年、鯖江市長禅寺兼務住職。昭和62年から平成元年にかけ、禅林寺、長禅寺同時期に本堂再建。平成2年より武生市金剛院、福井市禅林寺住職。同時に伝道掲示板書き始める。平成30年、禅林寺に慈恩立ち直り観世音石像建立。 現在、福井刑務所教誨師。