17文字の世界 掲示板2024年2月

おはようございます。

2月の掲示板。

我ときて

遊べや 親の

ない雀

一茶

春の海

ひねもす

のたり

のたりかな

蕪村

梅一輪

一輪ほどの

暖かさ

蘭雪

2月の定番の俳句。

一句一句味わいがあります。

一茶 雀が2月の季語とは。

慈悲心の真骨頂の歌かと思います。

野の雀を見て、親のことまで想いが馳せるのですね。

我も雀も区別差別が無く一如に。

蕪村

私にはよくわかりませんが、春の海とは、どんな景色なのでしょう。

春が余す所なく、海のように一面に広がっているというのかな。

それにしても、ひねもすの語、のたりの語ほのぼのと味わい深いですね。

蘭雪たった一輪の梅の中に大宇宙を見る、また、春への希望ですね。

17文字の世界に驚きます。

掲示板は、私の毎月の宿題。

来月はどんな文句が舞っているのだろうか。

常に頭の中に想いが巡ります。   

この記事を書いた人

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諏訪 普現

昭和24年10月1日 小田原にて生まれる。6才から武生の庵寺で育つ。昭和53年28才福井市霊泉寺住職。翌年、鯖江市長禅寺兼務住職。昭和62年から平成元年にかけ、禅林寺、長禅寺同時期に本堂再建。平成2年より武生市金剛院、福井市禅林寺住職。同時に伝道掲示板書き始める。平成30年、禅林寺に慈恩立ち直り観世音石像建立。 現在、福井刑務所教誨師。