11月の掲示板。
私がさびしいときに
よその人は知らないの
私がさびしいときに
お友だちは笑ふの
私がさびしいときに
お母さんはやさしいの
私がさびしいときに
佛さまはさびしいの
さびしいときに 金子みすゞ
晩秋は黄昏(たそがれ)。
黄昏時は人を優しくするようです。
黄昏時の坐禅もあり、暁天や夜坐と違った落ち着きと、深さがあります。
この詩を書かれた時、みすずさんは黄昏の中に、身を置いていたのかもしれません。
不知、笑、やさしさ、同悲のさびしさ。
人はその歩みの中に、超えられないさびしさを、かかえながらの歩みなのかもしれません。
悲しさ、さびしさ、つらさ、刹那さ、などなど、負と思われる心は、とても大事なのかもしれません。
太陽が沈まんとする夕陽の中に身を置く時、それは、全てを包み込む深さ感じます。