山頭火の句 北鯖江PA2024年8月掲示

放浪自由律の俳人僧山頭火の句を紹介します。

山頭火の庵の盆は

トマトを掌に

みほとけのまへに

ちちははのまへにたとへ

放浪を止め終の棲家として小さな庵を定めるも貧しさの中、

時は晩年となった八月十五日、お本の日、

何のお供えもできず、

ただもらったトマトを手に持ち、

み仏に父母の盆供となす。

 

今回は禅語一句を追加。

熱時熱殺、

寒時寒殺。

熱い時には暑さの中に、

寒い時には寒さの中に、

身を投げ入れる。

これが熱さ寒さを逃れる一方法と。

でもここまで熱くなると、

なんとも大きな声では言い難いかも。

それでもやはり味わい深く、叱咤激励される一句ならん。

熱い中では、やはり睡眠充分に、規則正しい生活が大事かな。

お大事に。

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諏訪 普現

昭和24年10月1日 小田原にて生まれる。6才から武生の庵寺で育つ。昭和53年28才福井市霊泉寺住職。翌年、鯖江市長禅寺兼務住職。昭和62年から平成元年にかけ、禅林寺、長禅寺同時期に本堂再建。平成2年より武生市金剛院、福井市禅林寺住職。同時に伝道掲示板書き始める。平成30年、禅林寺に慈恩立ち直り観世音石像建立。 現在、福井刑務所教誨師。