放浪自由律の俳人僧山頭火の句を紹介します。
山頭火の庵の盆は
トマトを掌に
みほとけのまへに
ちちははのまへにたとへ
放浪を止め終の棲家として小さな庵を定めるも貧しさの中、
時は晩年となった八月十五日、お本の日、
何のお供えもできず、
ただもらったトマトを手に持ち、
み仏に父母の盆供となす。
今回は禅語一句を追加。
熱時熱殺、
寒時寒殺。
熱い時には暑さの中に、
寒い時には寒さの中に、
身を投げ入れる。
これが熱さ寒さを逃れる一方法と。
でもここまで熱くなると、
なんとも大きな声では言い難いかも。
それでもやはり味わい深く、叱咤激励される一句ならん。
熱い中では、やはり睡眠充分に、規則正しい生活が大事かな。
お大事に。