怖い仏様

40年前、日本でパキスタンガンダーラ展が開かれた。

釈迦苦行像に圧倒され、境内に模刻像を奉安。

6年の苦行の姿とも言われるが、

私は釈迦自身、内面煩悩の対峙のお姿と受け取りたい。

いつも裸身で寒そうなので、お堂を。

屋根は法隆寺の玉虫の逗子型、 

柱は上下がくびれたエンタシス型に。

本物の峻厳な崇高さには及ばないが、

私の怠惰を厳としてくださっている。

天井の天蓋彫刻は印度原始仏教遺跡 聖山サーンチー遺跡から模刻。

怖い仏様も大事。

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諏訪 普現

昭和24年10月1日 小田原にて生まれる。6才から武生の庵寺で育つ。昭和53年28才福井市霊泉寺住職。翌年、鯖江市長禅寺兼務住職。昭和62年から平成元年にかけ、禅林寺、長禅寺同時期に本堂再建。平成2年より武生市金剛院、福井市禅林寺住職。同時に伝道掲示板書き始める。平成30年、禅林寺に慈恩立ち直り観世音石像建立。 現在、福井刑務所教誨師。