坐禅の一日の始まり 掲示板2025年12月

師走。臘月。接心。 

12月1日から8日まで、

菩提樹の元で禅定に入られた釈尊。 

その行いは大河となり、今も流れ続ける。

人の世の悠久に身を置く接心会。 

12月の掲示板。

黄昏暮の時

み仏の尊前で

何もせず

ただ身をおいていたい。

暮念観世音

坐禅の一日の始まりは黄昏坐禅からと言われる。 

み仏は太陽でもあり山であり海であり。 

み仏の前や太陽の沈む中に、 

梵鐘や経文の音の中に、

何もせずただ身を置き続ける深い時。 

身と心は個を離れ、自然に溶け込む。 

個は霧散し、定とならん。 

暮念観世音と。 

 

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諏訪 普現

昭和24年10月1日 小田原にて生まれる。6才から武生の庵寺で育つ。昭和53年28才福井市霊泉寺住職。翌年、鯖江市長禅寺兼務住職。昭和62年から平成元年にかけ、禅林寺、長禅寺同時期に本堂再建。平成2年より武生市金剛院、福井市禅林寺住職。同時に伝道掲示板書き始める。平成30年、禅林寺に慈恩立ち直り観世音石像建立。 現在、福井刑務所教誨師。