悲しむ人に代わって 掲示板2025年3月

三月の掲示板。

春、空は

晴れども

心は雨曇り

そんなもの

即、消え去れ

お寺を訪ねる人、

つらい悲しみを抱えた人 

人の悲しみを我が悲しみと悲しむ人。 

雪が止み、

晴れ間が覗くとお墓参りの方絶えず。

広い通路は除雪したものの細い通路には除雪機が入らず。 

雪をかき分けお墓に。 

頭が下がります。 

ご心中いかばかり。

春の陽光に雪が溶けるように、 

つらい思いや悲しみも溶け消え去ってしまえ。 

と、悲しむ人に代わって大声、

いや、そっと叫ばん。 

今日も私は読経せん。 

春彼岸墓参り。

この記事を書いた人

アバター画像

諏訪 普現

昭和24年10月1日 小田原にて生まれる。6才から武生の庵寺で育つ。昭和53年28才福井市霊泉寺住職。翌年、鯖江市長禅寺兼務住職。昭和62年から平成元年にかけ、禅林寺、長禅寺同時期に本堂再建。平成2年より武生市金剛院、福井市禅林寺住職。同時に伝道掲示板書き始める。平成30年、禅林寺に慈恩立ち直り観世音石像建立。 現在、福井刑務所教誨師。