赤不動

今日は10月5日禅宗の始祖、達磨忌。 

今日は達磨ならぬ不動尊のお話。 

境内にまた石仏さまが。 

さる方、二代前の当主が眼病平癒祈願の為、

霊験新たかな霊場から石仏不動尊を拝受分祀。 

三代にわたり何十年も毎年手厚く祈願供養を続けてきたと。 

現在、預かる当主、

そろそろ然るべきところへと、相談あり。 

当境内に仲間入り。

いいお顔、どれだけ多くの祈願を受けられたか。 

これからどれだけ多くをお救いくださるか。 

頭に孔雀冠りの希少な烏枢沙摩明王像。 

一切の不浄を焼き尽くす。

女性の病気守護、子宝安産財宝の神と。 

トイレの仏さま。  

どこかほのぼの憤怒の赤不動。 

これらは足羽山笏谷石の石工の作と。 

石材掘り出しの重労働の中、 

その手慰めとして、刻まれたものと。 

足羽山辺りに点在されていたものを。

石掘り出しの跡石窟に石切不動として集め奉安。 

物をして 語らしむ。

石材に刻まれる一刀一刀、何をかあらん。 

私は何を学ぶか。

何を祈願するか。

依頼を受けて20年余、

今月も通う20キロ不動の道。 

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諏訪 普現

昭和24年10月1日 小田原にて生まれる。6才から武生の庵寺で育つ。昭和53年28才福井市霊泉寺住職。翌年、鯖江市長禅寺兼務住職。昭和62年から平成元年にかけ、禅林寺、長禅寺同時期に本堂再建。平成2年より武生市金剛院、福井市禅林寺住職。同時に伝道掲示板書き始める。平成30年、禅林寺に慈恩立ち直り観世音石像建立。 現在、福井刑務所教誨師。