涅槃托鉢

寒の入りから節分までの托鉢は寒修行、寒托鉢。 

立春からはねはんのすすめという涅槃托鉢。

主に涅槃団子の米托鉢。 

今はほとんど浄財に。 

もう40年近く涅槃托鉢を毎年40日余り、

三千軒から四千軒の玄関に立つ。 

托鉢ならず会話が多くカウンセラーになったかと。 

多い時は10俵六百キロのおみみ団子を作り、

撒いたり届けたりの一大行事。 

コロナ以降おみみの団子の量は縮小。  

今年は大雪で2月4日スタートの予定が

9日からそれも長靴でのスタートに。 

なぜ托鉢するのだろう。 

仏飯をいただく身だからか、 

私が托鉢の中で育てれたからか。 

理屈はわからない。

どうでもいい。 

ただ今年も歩ける。

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諏訪 普現

昭和24年10月1日 小田原にて生まれる。6才から武生の庵寺で育つ。昭和53年28才福井市霊泉寺住職。翌年、鯖江市長禅寺兼務住職。昭和62年から平成元年にかけ、禅林寺、長禅寺同時期に本堂再建。平成2年より武生市金剛院、福井市禅林寺住職。同時に伝道掲示板書き始める。平成30年、禅林寺に慈恩立ち直り観世音石像建立。 現在、福井刑務所教誨師。